仕事観『溶接に魅せられて』

人・モノ・食

世の中には、さまざまな仕事や働き方があります。そこで多種多様な職種の人たちにスポットをあて、仕事について訊く本連載「仕事観」。
第2回は、志す道と書いて『シジ』と読む、溶接家の志道正誉さん。志道さんにとって仕事とはなにかを伺いました。

 

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

 

――志道さんは、この仕事を選んだきっかけは何だったのでしょうか。
なんだかんだもう20年以上溶接の仕事してるんだけど、最初はなんか仕事ないかなって思っていて、たまたま溶接に出会っちゃったんだよね。やりはじめたらハマってなんでも作れるようになっていってね。そこからさらに楽しくなっちゃって。前の会社で簡単な設計もやっていたし、CADで図面も描けるようになってね。

――独立したいという気持ちがあったのですか。
ひと通り自分でできるようになったっていうこともあったし、違う景色を見てみたいのもあったし、独立して勝負したいって思って。あと、浜松で仕事をしていたんだけれど、ずっと地元に戻って仕事がしたいと思っていたから。タイミングは今かなって。今じゃなかったら独立していなかったかもしれない。完全に自分のわがままです。

――独立してどうですか。
生活は苦しいけど、仕事は楽しいです。やっぱものづくりという仕事が好きだから。ワーワー言ってくるのはカミさんぐらいで(笑)

――志道さんのところにはどんな依頼がくるのですか。
ほんといろいろかな。例えば、今とりかかっていたのが医療機器関係の溶接とか。他には、焼き鳥屋で使用されている椅子。これは鉄でできていて、溶接してぐらつきを直して最後に研磨して仕上げるって感じです。

――仕事をしているなかで大変なことはなんですか。
自分がやったことのない溶接の依頼がきた時や自分の技術以上のクオリティを求められる時。要求がすごい時がある(笑)

――そういう時どうするんですか。
今はなんとかできてる。なんとかね(笑)あとは、もう経験でしかないよね。とにかく経験を積む。けれど、むずかしいことも含めて溶接のいろんな世界に出会えているから独立してよかったなって思います。日々勉強ってこういうことを言うんだなって。一生勉強だと思います。

――逆にうれしいことはどんなときですか。
自分のスキルをアップさせられることかな。医療機器関係の溶接なんかは、前の会社ではやったことがない仕事だったからできるようになってくると成長できている実感が湧くっていうか、それが自信になってくるよね。

家族や周りに支えられてるからこそ、
全力で向き合う

――志道さんにとって仕事とはなんですか。
自分を成長させてくれるもの。もちろん生活のためでもあるけれど、家族に支えられて好きな仕事をさせてもらえている以上、全力で自分と向き合って成長していきたいと思っています。

――今後の展望や目標をお聞かせください。
溶接を必要とする幅広い分野で独自のブランドを立ち上げていきたいですね。とにかく仕事を楽しみたい!

カテゴリー:

プロフィール

志道正誉 Masataka Shiji

ウェルダーズ志道製作所 代表

1975年生まれ。静岡県湖西市出身。高校卒業後、浜松の溶接会社2社にて23年間従事。その後、地元である湖西市に戻り独立。溶接家として企業、個人から幅広い依頼を受けている。今後はアイアン家具、雑貨、アウトドアグッズといった自社ブランドを展開していく予定。
▶Instagram