
日常に和を感じる
お茶室のおもてなし
二の丸茶室の施設運営スタッフ
求人
舞台は静岡県掛川市。
掛川城公園内において3施設の仕事を紹介します。
よろしければこちらもご覧ください。
文化財を今へ 人々を楽しませる場づくり 竹の丸の施設運営スタッフ
掛川城公園内にある、二の丸茶室。
木造平屋建て、数寄屋造りで庭の自然で四季を感じることができ周囲の景観と調和した風情あるお茶室です。
日本人の和の心が安らぐ空間として幅広い年代の方に親しまれています。
お茶処掛川にふさわしいお茶の文化を発信する場所として、また市民に愛され利用される場所として、この二の丸茶室は生まれました。
取材にお伺いしした時には日本人のみならず海外の人たちもお茶を楽しんでいました。
そこで今回募集するのは、二の丸茶室での施設運営の仕事。
日本の良さを感じると同時に、非日常を味わうことのできる仕事だと思います。
茶室というと敷居が高いイメージが先行していて少し緊張しつつ、所長の木曽さんに案内していただきます。
「こんにちは」と出迎えてくれたのは、入社4年目の石川(いしかわ)さん。
石川さんは、二の丸茶室を任されている方でこれから入社される人の仕事などを教えてくれる方。
本日は、石川さんにお話しを伺います。
左側が石川さん。右側が大島(おおしま)さん。
お茶室は、常時2人体制ということで日替わりでローテーションするとのこと。
石川さんの印象は、とても品のある方。話し方にしてもこちらが聞きやすいペースで話しをしてくれるし、なにより聞き上手。
石川さんはもともとホテル業界が長がったということもあってその経験と石川さんが持っている本来の空気感が上手く調和し居心地の良さを作り上げている。
その後、庭園が好きだったことや四季が感じられる仕事をしたいとお茶室での仕事に就かれたそう。
石川さんの主な業務はお茶室の全体の管理。通常の業務としては、出社したらお茶室全体の掃除。そのあと、茶道の先生方が毎日日替わりで来られるのでお茶の準備やお菓子を出す準備などを行う。
二の丸茶室では市内において7流派の抹茶道・煎茶道の先生方やお社中さんが日替わりで呈茶を行っている。
仕事の魅力はどんなところでしょう。
「やはり四季を感じることができるところですね。また、茶道の先生方は60代から80代の方が多いのですがとにかく元気なんです。毎日こられる先生方が違うのですがみなさんパワフルで(笑)」
「先生方を観ていると自分も笑顔になるし、頑張らなきゃって思います。あと、先生方がお持ちになってこられる花がとても珍しかったりといつも違う花が見られて楽しいですし、日々学ばせていただいています」
「それに、東から西からといろんなところからお客様が来られるのがお話しをしていて楽しいですね。もちろん海外からも」
仕事をしていて大変だなと感じるところは。
「やはり忙しい時期に入ると拘束時間が若干長い時などは体力的な面でしんどい時がありますね。体力的にしんどいと、思考がにぶったりとかいろんなことがしんどくなってくるじゃないですか。それがつらいなって思ったりしますね」
入社されたときに最初に大変だったなと感じたところは。
「雨戸の開閉ですね。木なので重いこともあって苦戦しました。逆に雨戸を開けるときには、ちゃんと並べてしまわないと収まりが悪く最初からやらないといけないのが大変だなと感じました」
木造建築であるため使われているほとんどの部分が木。防犯の役割も担っているので雨戸自体は重い。
実際に触らせてもらったのですが、最初はコツをつかむまでは少し力を使って作業しなければならないと思う。
また二の丸茶室の雨戸は珍しい造りということもあると思う。
ひとつの戸袋(雨戸を格納するところ)に90度に折れ曲がった何枚の雨戸を収納する造りというのは歴史的文化財などと同じ造りだそう。
石川さんがひとつエピソードを教えてくれた。
「毎年1月に王将戦の対局が行われます。二日間行うのですが接待をするんですね」
接待というと。
「お茶やおやつを出したり、お食事も出したりです」
「時間通りに出さないといけないのが少し緊張しますね。(笑)それで、大会中は私たちもここに待機しているのですが物音をたてられない。集中の妨げにはなってはいけないので」
「それで以前、外で演奏の練習かなにかされていて音がだいぶ響いていたこともあって、大会関係者の方が事情を話して遠慮してもらったということもありました」
通常考えられない緊迫した状況を逆に楽しむのも魅力のひとつだと思う。
募集する仕事内容を聞いてみる。
「来られたお客様の応対ですね。一通りの流れを言いますと、受付で人数をお聞きして先生に何人来られたと伝えます。伝えたらお部屋までお客様をご案内したら私たちは控室の方で待機するといった流れになります。また、事務的な作業においては予約の電話の応対や日報とかも書くのでPCの入力作業も行ってもらいます」
入社したらどんなことからはじめるのだろう。
「最初は、建物の中や外のお掃除とお客さまの応対ですね。やることは私たちとほとんど変わらないので、慣れてきたら徐々に業務内容を増やしていく感じで進めていければいいと思います」
どんな人にきてもらいたいですか。
「明るい方がいいですね。また、いろんな方がいらっしゃいますので人が好きな方ですかね。それに、自然が好きな人だと合うのかって思います。あと、どうしても業務上PCの入力などもあるので多少触ったことがある人だと嬉しいですね」
経験などは必要ないけれど、年配のお客さんが多いので基本的な挨拶などができれば大丈夫とのこと。
ただ、お客さんはもちろんのこと、先生方に対しての所作など目を配ることも大切と石川さん。
常時2人体制なのでスタッフ同士の連携も必要になってくる。待ちの姿勢ではなく積極的に立ち振る舞いができる人ではないと難しいと感じるかもしれない。
けれど、最初から何事もうまくいかない。
石川さんをはじめ、スタッフの方たちが丁寧に教えてくれるので少しずつ一つひとつ慣れていけばいいと思う。
最後に石川さん。
「こういう環境で働くってなかなかできないと思うんですよね。貴重な経験ができる仕事だと思います」
取材中お菓子と抹茶をいただきました。
人生初めての抹茶。石川さんに教わりながらいただきました。
抹茶は地元掛川の上質な茶をいただくことができます。また、お菓子は地元掛川の老舗和菓子屋のもので毎日違うお菓子をいただくことができるそうです。
私自身、人生においてとても貴重な体験をさせていただきました。
敷居が高いイメージがあったのですが、「裸でなければいつでも来て下さい(笑)」と所長の木曽さん。気軽な気持ちで今度は客として訪れたいと思います。
日本伝統の作法が学べる仕事だと思いますし、これからの人生において得られることがたくさんあると思います。
非日常を感じる仕事がしたい人はぜひ。
求人内容
企業名 | 掛川城二の丸茶室(指定管理:KTSホスピタリティ) |
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WEBサイト | http://kakegawajo.com/guides/tya/ |
募集職種 |
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仕事内容 |
・受付、案内 ・売上集計 ・茶会の企画、運営 ・清掃管理 |
雇用形態 | パート職員 |
給与 | 860円~ |
勤務エリア | 静岡・掛川 |
勤務地 | 静岡県掛川市掛川1138番地の24 掛川城二の丸茶室 |
勤務時間 |
8:30~17:30(休憩60分) 勤務日数は、週3日程度(シフト制による) 希望としては、土日祝日、お盆休暇、GW、年末年始出られる人 ※要相談で決めます。 |
休日・休暇 |
面接時に要相談。 |
待遇・福利厚生 |
・通勤手当:実費(上限あり) 毎月20,000円まで ・加入保険:労災保険 ・退職金制度なし |
応募について
採用予定人数 |
1名 ※採用が決まり次第終了とさせていただきます。 |
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応募資格 |
・未経験でもやる気のある人 ・PCが使える人(基本的な操作、入力など) |
求める人物像 |
・接客が好きな人 ・明るい人 ・健康な人 |
選考方法 |
まずは、下記より応募・問い合わせください。 書類選考(選考結果は7日以内に電話にて連絡いたします。) ▼ 面接 ▼ 採用(試用期間約3ヶ月あり) |