
掛川城を支える
縁の下の力持ち
経理事務・受付補助
求人
舞台は静岡県掛川市。
掛川城公園内において3施設の仕事を紹介します。
よろしければこちらもご覧ください。
日常に和を感じる お茶室のおもてなし 二の丸茶室の施設運営スタッフ
文化財を今へ 人々を楽しませる場づくり 竹の丸の施設運営スタッフ
日本で最初の復元天守として有名な掛川城。
日本100名城にも認定されています。
特に掛川城の二の丸(掛川城)御殿は昭和55年に国の重要文化財に指定され全国でも珍しい現存城郭御殿。なかでも二の丸御殿が残っているのは二条城と掛川城のみ。残りの高知城と川越城は本丸御殿が現存しています。
今回募集するのは、掛川城公園施設内における経理事務の仕事。
経理事務といっても経理から事務所内での処務に加え天守閣、二の丸御殿での受付の手伝いもするといった幅広い業務。机に向かって作業すること、人と接することが好きな人なら楽しんで仕事ができるのではないでしょうか。
「今日はお願いします」と掛川城公園所長の木曽(きそ)さん。
木曽さんにお話しを伺います。
木曽さんはもともとアナウンサーという経歴を持つ方。その後、市の職員として二の丸美術館にて勤務され縁があって掛川城の所長を任せられた。
木曽さんの印象は、凛とした雰囲気の方。話し方にしても落ち着いたやわらかいトーンでお話をしてくださいます。
意外だったのは、休日はロードバイクに乗るということでとてもアクティブな面を持つと思いきや、木曽さんのお母様が日本画の先生ということもあって昔から絵画が身近にあったそうで絵も書くことや、ピアノも演奏するなど多趣味な方。
木曽さんは、主に天守閣、二の丸御殿、二の丸茶室、竹の丸の4施設の管理と運営の責任者、統括を行っている。具体的には、施設は貴重な文化財なので施設を周り傷みなどがないかの点検や不備がないかのチェックなど。
「各施設の報告などもありますし、時にはスタッフに檄を飛ばすときもあります(笑)」
「掛川市の文化財ということもあるので行政とのやりとりもありますし、指定管理会社からの指示もあるので、その対応などですね」
まったく未経験からの責任者としての仕事。最初は大変でしたか。
「周りに意見を求めず全部自分で抱えていました。それでアップアップしてしまって。自分で決めたら決めたで思っていたのと違う結果になると、『こんなに頑張って考えて決めたのに』なぜ結果に結びつかないのかって悩んでいましたね」
今はどうですか。
「お客様のご要望には応えたいと思っていてもそれについて別の要望やまた違うお客様の要望もでてくる。それらを簡単に受け入れていいのかとか、スタッフに意見を求めると決まらないこともあって。スタッフそれぞれの意見があるので。そうなってくると別の問題がでてくる。また、決まったら決まったで果たしてこれでよかったのかとか、やらなければやらないでその課題が残ったままになってしまう。そこを常に考えています」
「いろんな人に意見を求めるけれど最終的には所長である私が判断しなければならない。どのタイミングでどう決めていかなければならないのかを常に考えています。今も昔もそれは変わらないですね」
また、行政と会社との間に位置する立場だけあって、行政と会社の考えがそれぞれ違うだけに意見を汲み取ることも大変だと木曽さんは言います。
「今思うと周りの意見を聞かずに自分の考えでやってしまったことがいけなかったと思います。今は、いろんな人たちに意見を求めるようにしましたし、逆に周りの人たちも意見を言ってくださったり。そこが今は嬉しいです」
「それまでは周りの人たちは所長が何を考えているか分からないっていうふうに思われていたので。すごく今は風通しが良くなったかなと思います。やっぱりお互いに意見を尊重し合わないと快適に仕事ができなと思います」
「繰り返しますが、意見を聞きすぎてしまうと皆意見が違うのでそれをとりまとめる勇気もなかったので、自分で考えて自分で決めようと思った時期もあったのですが、それでは風通しが良くならないし、不満も溜まっていくばかりで」
「今はスタッフ全員が集まっている中で1人ひとりに考えを言ってもらうようにしています。そうすることで、その課題を共有できるので皆で考えられるようになりましたね」
「今は前よりもまとまりができたのかなと思います。また、自分自身経験を踏まないと『ここは、こうだよ』と言えないと思うんですね。今は少しだけ『ここは、こうなんじやないかな』って言えるようになってきたのかなって思います」
お話しを聞くなかで、木曽さんの職場を良くしていきたいという気持ちがとても伝わってくる。なによりスタッフがより働きやすい環境にしていきたいという想いが伝わってきた。
印象に残っているエピソードを教えてくれた。
「以前たったひとりで天守閣に登ってこられた高齢の女性の方がいまして、登るのにも難儀な様子だったのでお声をかけたんですね。それで一緒にお城まで登って、お城のすぐ下に高校が見えるんですけれどしばらく高校をずっとみていたので、なにか思い入れがあるのかなと聞いてみたら、その方の旦那様の母校だったとのこと。学生の頃はまだお城がなくて天守台だけだった」
「その頃はよく天守台に登っていたそうで、お城が建つ前に愛知県に引っ越されてこっちに来る機会がなかったそう。その後、旦那様は亡くなったそうで生前に『お城を見たかった』と言っていたので、奥様がひとりで来られたそう。旦那様の写真をお持ちになっていてその写真に話しかけていました。その様子がとても印象に残っていますね」
募集する仕事内容を聞いてみる。
「経理の業務が中心となりますが、事務所内の庶務も行ったりしますし、お城、二の丸御殿の受付など現場での手伝いを行うこともあります。その都度臨機応変に行う感じですね」
経験はなくて大丈夫とのこと。ただ、PCを使った作業があるのでExcelやWordなどを使用するのに抵抗がない人がいいと思う。
入社したらどんなことからはじめるのだろう。
「最初は、現場を知ってもらいたいので前半は、お城や二の丸御殿のお掃除や入館の受付などのお手伝いからしてもらいます。後半は、事務所で経理などの業務に少しずつ慣れていってもらう感じですね」
現場での接客業務とデスクワークの業務と人によっては慣れるまで大変だと感じるかもしれない。
けれど、最初はどんなことでも慣れるまで大変だと思う。いかにそこを楽しめるかどうかが重要になってくると思うし、そこを楽しむことができればとても面白い仕事だと思う。
続いてお話を伺うのは経理担当の松浦(まつうら)さん。
この方が経理全般のことを教えてくれる方。
さっぱりとした印象の方で、松浦さんがいると周りが明るくなる。
そんな松浦さんの趣味は映画を観に行くことやドライブが好きなんだとか。
「車でよく舞台を観に行ったり、美術館なども行ったりします。方向音痴なんですけど運転するのが好きですね」
「この前、車をぶつけられてムチ打ちになったんですけど、長野県まで温泉に行っちゃいました(笑)」
大丈夫だったんですか。
「行けたから大丈夫だったんじゃないですかね(笑)」
休日には家に居ることがないという松浦さんは、入社8年目。
前職は、掛川市の財団法人にて広報誌、舞台公演のイベントの企画などをされていた。その後、同じ財団法人の管轄であった掛川城に異動となって現職に至る。
松浦さんは、主に経理のことから事務的なことまでを担っている。また行政や指定管理会社とのやりとりに加え学生の職業体験の指導なども行っている。
経理の仕事だけではなく、事務所でのあらゆる仕事もこなす縁の下の力持ち的存在。
「私たちの業務は、ある程度どんな仕事も把握していないといけないと思っています。何かあったときに答えられるようにしておかないといけないので受付業務など現場のお手伝いをすることもあります」
仕事のやりがいは。
「お客様に『来て良かったよ』とか、『たのしかったよ』などのお言葉をいただくことがやっぱりうれしいですね。また親切にしたことによって自分にかえってきたときなどはうれしいですね」
「前のことですが、名城スタンプっていうものがあるんですけどおじいちゃんとお孫さんがスタンプを忘れたっていう電話があってそのスタンプカードを送ってあげたんですね。そのあとお孫さんからお礼のお手紙をくれたんですよ。やってあげてよかったなと思いましたし、親切にしてよかったなと思いました」
お客様が喜んでくれることがなによりも嬉しいと思える瞬間。こういう一瞬一瞬の出来事が仕事のやりがいや魅力につながっていくのだと思う。
当初仕事はどうでしたか。
「経理とか全然やったことがなくて大変でした」
「ノウハウが分からなかったので。例えば、支払方法の書類のまとめ方ですが毎月決まっている支払い、細々とした支払い、突発的な支払などそれぞれ分けるのですが、区別がまったくつかなくって」
どうしたのですか。
「指定管理会社の親分的な方に問い合わせて聞いたりして(笑)なんとか乗り切っていました」
「今は信頼されているのかなと思っていますけど、今思うとほんとに畑違いなところにきたなと思いましたね(笑)」
とにかく分からなかったら聞く。自分で考えて答えを導きだすことは大切だと思うけれどそこにこだわりすぎてしまうと仕事自体がつらくなってしまうと思う。
自分で抱えこまず、周りの人に助けてもらうことの方が大切だと思う。
働く上で意識されていることは。
「現場の人に不安を与えない。動揺しないように心掛けています」
「問題があっても心の中ではかなり焦っていますがそれを見せないようにすることですかね(笑)」
どんな人に来てもらいたいですか。
「面倒見がいい人。欲を言うと数字に強い人がいいかな。あと、冗談が通じる人とかですかね(笑)」
取材中も感じたことですが、上司とスタッフとの距離が近いように感じました。
最後に、天守閣を案内していただいたお2人を紹介します。
天守閣の館内説明をしてただきました武藤(むとう)さん。
受付をされていた落合(おちあい)さん。
お2人とも生き生きと仕事をされていました。
日本の歴史、掛川の歴史に少しでも興味がある人、触れてみたい人はぜひ。
求人内容
企業名 | 掛川城公園(指定管理:株式会社KTSホスピタリティ) |
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WEBサイト | http://kakegawajo.com/ |
募集職種 |
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仕事内容 |
(1)・経理、運営に関する一般事務 ・行政や社内の報告書類の作成 ・受付・販売の補助 ・清掃管理 (2)・受付・販売 ・売上集計 ・清掃管理 |
雇用形態 |
(1)契約社員 (2)パート |
給与 |
(1)170,000円~180,000円 (2)890円~ |
勤務エリア | 静岡・掛川 |
勤務地 | 静岡県掛川市掛川1138番地の24 掛川城公園管理事務所 |
勤務時間 |
(1)、(2)8:30~17:30 (休憩60分) ・希望としては、土日祝日、お盆休暇、GW、年末年始出られる人 ※(2)は週3日程度 ※ともにシフトにより調整可能。要相談。 |
休日・休暇 |
・週休制 月8日(シフト制による) ・有給休暇 |
待遇・福利厚生 |
(1)・社会保険完備 ・通勤手当:実費(上限あり)毎月20,000円まで ・退職金制度なし (2)・労災保険 ・通勤手当:実費(上限あり)毎月20,000円まで ・退職金制度なし |
応募について
採用予定人数 |
各1名 ※採用が決まり次第終了とさせていただきます。 |
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応募資格 |
・未経験でもやる気のある人 ・実務経験のある人(あれば嬉しい) ・エクセル・ワードが使える人(基本的な操作、入力など) |
求める人物像 |
・接客が好きな人 ・健康な人 |
選考方法 |
まずは、下記より応募・問い合わせください。 書類選考(選考結果は7日以内に電話にて連絡いたします。) ▼ 面接 ▼ 採用(試用期間約3ヶ月あり) |